エクアドルやまやま話~大雪山のふもとへお引越

mizzymizzy.exblog.jp
ブログトップ

九九から見えてきたこと~半年の総括

日本では九九は2年生の2学期11月ごろから初めて、
3学期1月までほぼ3ヶ月間
みっちりと取り組む最重要ポイントのひとつ。
ここでぽしゃるとその後の算数でかなり苦しむ。
というわけで、教科書も気合が入っている。
目次をのぞく算数の下巻2ページから40ページまでが、
かけ算九九の意味、構成、性質、交換法則の学習、
そして習熟のための練習問題、活動。
3年生の教科書では、かけ算のきまりについてふれてはいるが、
習熟する時数はほとんどない。あっても1、2時数。

さて、エクアドル。
今の学校では、
3年生の教科書にはかけ算が確かにある。
9の段まで計算問題はだされている。
しかし、2、4、3、6の段までしか教えない。
4年生では5、7、8、9の段を指導する。
教科書は…というと、
69ページから89ページまで九九が掲載。
80ページから2桁×1桁、3桁×1桁に突入。
90ページから99ページまで3桁×2桁、四則混合の式に取り組む。

日本でも、3年生では2桁×1桁、それ以上に取り組んでいくけど、
5から9の段は「九九習得済み」という前提がある。
もちろん覚えきれていない子はいるけれども。

エクアドルの問題がぼんやりと
九九という基本の基本から見えてきた気がする。
まだ明確にこう、とは言えないのだけれど。

間違っていたら、今後訂正していくつもりで、
今のもやもや?を記してみると…

1.教科書を終えなくてもいい。
 ~教科書に書かれていることは「教えるべきこと」
 と教師が認識していないような気がする?~

日本だと、教えていないところがあったら、
「いつ教えるの?」と子供や保護者、同僚からのチェックが当然入る。
でも、エクアドルは「教えなくてもいい」とみんなが思っている気がする。
「教えないのなら、必要のないことかいつか教わること」という感じ?
学校の校長先生、同僚教師も同じ認識なので、
その教師がさぼっているとかではなく、
それがその学校のしきたり、みたいな。

(疑問)教育委員会はどう思っているのかな?
今度確認して見よう…。それが、常識ならもう言うまい。

2.九九が未習熟である。

日本人も当然、未習熟の子供がいる。
3年生ではもちろん、2年生で習得できなかった子供のフォローを行う。
いまでは4~6年生までときおり九九の復習はどの教師も行っていると思う。
でも、エクアドルにくるとびっくりする。
5年生がまだ6~9の段を覚えきれていない。
6×7、8×6など、覚え辛い九九だけできない…という
日本の子供とはちょっと様子が違うからだ。
うっかりすると、8×2からその下が全部かけない子もいる。
日本では特別支援の必要な児童となるのだろうが、
こっちではちょっと様子が違う。

「反復学習をしていない。」と原因が明確。

もちろん特別支援の必要な児童もいるのだが、
その子達は担任教師がきちんとおさえているので、
うちの学校の先生方は立派だと思う。

宿題をしてこない。
覚えなさい、と言ったのに覚えてこない子たち。
そうした子たちにはどうするのか。

保護者に電話をする。
でも、たいてい、そうした子たちの保護者は、
叱って終わり。子供も一瞬怒られて終わりということを、
理解しているので、それっきり。

誰も子供が「では、本当に九九をしっかりと覚えたか。」
と確認してくれないのだ。

うちの学校の教師の確認方法をリストアップ。
1.「6×7は?」と一問一答式確認。

2.黒板に「6×7は?」と一問一答して書かせる。
しかし!これを行っている間、他の児童はただ見ているか、おしゃべりしているだけ。
この時間がもったいない!と思っている…。

3.宿題
九九を書かせてくる。

覚えさせたいという思いは同じ。

4.テスト
させてはいるけど、もっとするべき。
また、カンニングし放題なので、それはもっと気をつけるべき。

(今の私の活動)
習得率確認作業も含めて、10問テストしまくり。
満点をとれていない児童名をチェック。
クリアした児童には証明書発行。

クリアできない子たちにいずれ個人指導したい…。
今のところ教科書の指導の現状から5、6年生限定。
6~8の段限定。
多分壊滅的な人たちが各学級6名として30名ぐらい。

3.到達目標が不明確??
「1.教科書を終えなくてもよい。」
だからこそ、各学年で最終的にあるべき児童の姿が不明瞭。
「~の学力が不足している」という言葉をよく耳にする。
しかし、それはいつ身につけるべき力だったのか?
そこがエクアドルと日本の発想の真逆のところかもしれない。
日本だと責任問題。
2年生で九九を教えなかった教師は教師ではいられないだろう。
エクアドルでは責任を問われない.

(疑問)到達目標を年度初めに決定する、
そうした1年後に育っているだろう子供たちの姿を、
ビジョンをもってから1年間の指導に取り組む、
なんて…してない??
いつか確認してみよう.
間に合うなら、9月から、
それをもっと意識できるように指導したいものだな。

これはないとまずいでしょ??
私ですら4ヶ月の到達目標かかげてるのに(かってに)。

あってくれることを祈る…けど、形骸化してそう。

2月も終わり!
これで、小学校での勤務をちょうど半年終えたことになる.
いろいろとあったけど、
来週から、また1年間が始まる。
もやもやをはっきりさせて、
できることをしていこうっと。
[PR]
by mizuho_mizzy | 2010-02-27 04:54 | エクアドル教育事情