エクアドル、サモラの小学校7年生を対象に行った算数学力テストの
丸つけと評価、分析をずっと黙々と行っているのですが、
平均点が100点満点中45点という恐ろしい数字が出てきました。
最高点が76点。
日本にいた時は60点以下では、評価は「がんばろう」。
ちなみに60点以上は全体の19%、評価は「よい」。
小学校最高学年の80%が「がんばろう」という評価になってしまいました。
「大変よい」は0%です。
テストの問題の内容は、
九九、足し算、引き算、面積、分数のかけざん、わりざん、
小数のかけざん、わりざん、かけざんの文章問題です。
日本のテストでは基礎基本の確認のレベル。
九九は7年生までに教えなくては、と小学校の先生方も感じているのか、
怪しい子はいるものの、なんとかできるように教師も努力するということがわかりました。
しかし本来は3年生、遅くても4年生で覚えていなくてはその後の学習に大きく影響してしまうのです。
それが明確にでてきました。
たとえば、7年生まで九九レベルの復習を行っているために、
面積の公式、4ケタ÷2ケタのわりざん、分数の計算の仕方、小数の小数点のつけかた、文章問題の答え方…を知らないのです。
教えてもらったのか、教えてもらっていないのかはわからないのですが、
とにかく7年生までに、当然知っているべき基礎基本を知らないのです。
うーん、もうあと6カ月あればその対策に乗り出すんですが、
来月帰国なので残念ながら、提言で終わってしまいそうです。
今勤務している小学校の7年生には、授業で未習熟な単元を再度指導しています。
指導すると、「わかった」と理解してくれる子供もいます。
ほかの小学校では指導する時間がないので残念です。