エクアドルやまやま話~大雪山のふもとへお引越

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カテゴリ:エクアドル教育事情( 12 )

うれしいこと

カルナバルのお休みが終わって、
サモラにもどってきました。
14日(月)朝7時にここを出発します。
最後のサモラ生活が始まりました。

さて、カルナバル前に私がしていたことは部屋の整理。
もう必要のないドリルやプリント類などを整理し、学校や有能な先生へプレゼントしました。
とてもよろこんでくれましたが、
正直、活用されなくても仕方がない、というあきらめがありました。

しかし!
今日ルイス・フェリペ・ボルハ小学校にいったところ、
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5年B組でプリントを使った九九の学習が行われていました。
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ファニー先生は授業中もクラスからいなくなることなく、
最後まで一緒に授業に参加してくれるエクアドルでは珍しい先生です。
活用の仕方を学んでくれていたことが、
ちゃんと生きていました。

感激しました!
1年9カ月間が無駄じゃなかった、と思えた瞬間でした。

ありがとう、ファニー先生。
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by mizuho_mizzy | 2011-03-11 02:58 | エクアドル教育事情

算数学力テスト

エクアドル、サモラの小学校7年生を対象に行った算数学力テストの
丸つけと評価、分析をずっと黙々と行っているのですが、
平均点が100点満点中45点という恐ろしい数字が出てきました。
最高点が76点。
日本にいた時は60点以下では、評価は「がんばろう」。
ちなみに60点以上は全体の19%、評価は「よい」。
小学校最高学年の80%が「がんばろう」という評価になってしまいました。
「大変よい」は0%です。

テストの問題の内容は、
九九、足し算、引き算、面積、分数のかけざん、わりざん、
小数のかけざん、わりざん、かけざんの文章問題です。

日本のテストでは基礎基本の確認のレベル。

九九は7年生までに教えなくては、と小学校の先生方も感じているのか、
怪しい子はいるものの、なんとかできるように教師も努力するということがわかりました。
しかし本来は3年生、遅くても4年生で覚えていなくてはその後の学習に大きく影響してしまうのです。

それが明確にでてきました。

たとえば、7年生まで九九レベルの復習を行っているために、
面積の公式、4ケタ÷2ケタのわりざん、分数の計算の仕方、小数の小数点のつけかた、文章問題の答え方…を知らないのです。
教えてもらったのか、教えてもらっていないのかはわからないのですが、
とにかく7年生までに、当然知っているべき基礎基本を知らないのです。

うーん、もうあと6カ月あればその対策に乗り出すんですが、
来月帰国なので残念ながら、提言で終わってしまいそうです。

今勤務している小学校の7年生には、授業で未習熟な単元を再度指導しています。
指導すると、「わかった」と理解してくれる子供もいます。
ほかの小学校では指導する時間がないので残念です。
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by mizuho_mizzy | 2011-02-10 18:34 | エクアドル教育事情

絵画展が紹介されました。

JICA札幌HPにて、絵画展が紹介されました。
よろしければ、ご覧になってみてください。

http://www.jica.go.jp/sapporo/topics/2010/110117_01.html
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by mizuho_mizzy | 2011-01-31 00:15 | エクアドル教育事情

突然、クリスマス休暇

Luis Felipe Borja 小学校のクリスマス休暇のお知らせ。
月曜日 23日まで授業する
火曜日 21日まで授業する
水曜日 やっぱり23日まで授業する
そして今日、木曜日22日。

児童、ほとんど登校せず(苦笑)。

朝の朝会中、子供たちを立たせて、先生たちは校長室で会議。
結果、「やっぱり今日から休みにしよう」

子供たちそのまま帰宅。
先生たちも「よいお年をー」と帰って行った。

ことの真相は、
市の方からの連絡が2点3点したことにあるようだ。
一応,各小学校あしなみを揃えてお休みにはいるために市から指導が入る。
その度に,ただ口頭で伝えるだけ。
水曜日はクリスマスのイベントだけの日だった。
なので担任からではなく、校長先生がマイクで全体に伝えただけだった。
しかし、ほとんどの人間は聞いていなかった。
日本だったら,苦情の嵐だろうなあ。
年間計画の日程がずれる、なんてことになったら、
学校長の名のもとに、ずいぶん前から
文書でおわびと計画変更の理由を明らかにしなくてはならないだろう。
ここは「児童が集まらなかったから(事前に知らせなかった学校側の責任は皆無)」ですむ。

ところで、
21日、小学校のクリスマスのイベントが行われた。
子供たちは嬉しそうに仮装してくる。
仮装はキリストの生誕を祝いに訪れた3聖人やマリアさま、大天使が多い。
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ナシミエントもちゃんと飾られる。
聖人にカブトをかぶってもらいました。そして折り紙の杖も。
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天使と聖人。衣装は街の手芸やさんでたくさん売られている。
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サンタクロースももちろん大人気なので,…トナカイさん。
民族衣装を着てくる子も。とにかく,大事なイベント。
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その後みんなで、街の中を行進し、学校に戻って,
お母さんたちが作ったごはんを食べて、帰宅する。
うーん、このイベントが終わると,気分はバカシオネスになってしまいますね。
学校にこないわけだ…。
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by mizuho_mizzy | 2010-12-23 10:00 | エクアドル教育事情

サモラの養護施設

APNELEというサモラ市内にある養護施設に行った。
そこの代表者の方がJICAボランティアを依頼したいとのことで、
一度訪ねてみることにした。

建物は市から借りているようだけれど、とてもきれいだった。
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写真を載せてよいと許可をいただいたのでご紹介。
音楽や工作、言語指導などいろいろと取り組んでいるようだ。
鉛筆でパンダの絵を描いた青年は耳が不自由だ。
でも素晴らしい絵を描いていたので、つい、記念撮影をしてしまった。

運営は保護者が行っている。
約70人の施設利用者に対し、2人の専門指導員とボランティアが指導にあたっている。
慢性的な人手不足であるらしい。
養護施設への人手不足はエクアドル全土に共通のことのようだ。
お金持ちの子弟が通う施設は別だけれども…。
そうした差別が公然と存在しているのが、
エクアドルという社会だ。

この施設には児童から大人までが通っている。
みなさん、明るくて、とてもよい雰囲気だった。
帰りに日本から持ってきたタンバリンとリコーダー4本をプレゼントした。
指導している小学校では必要のないものだ。

とてもよろこんでくれた。
さっそく手にとって音楽活動に参加する人もいた。

施設は綺麗だが、やはり道具不足。

JICAへの紹介は行ったが、これから、どのように話が進んでいくのかは、
双方の話し合い次第だろう。
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by mizuho_mizzy | 2010-12-11 21:46 | エクアドル教育事情

さてさて、基礎学力向上に向けて…

6年B組にて、折り紙を教えた。
サンタクロースを折った。
クリスマスも近いので、喜んで折っていた。
その後、7の段のテスト。
日本の小学生だと5年生だけれど、まだまだ6の段から先が怪しい。
7年生になったときにできるようになればいい、と思っているようだけれど、
着実に、3年、4年、5年、6年と教科書には2桁、3桁の九九に、割り算、面積の問題がでてきているのだ。最終目標が「7年生までに九九を全部覚える」でいいのだろうか?
でもすべての教師が「徐々にできるようになる。」
と答える。
だんだん自分のこうしたあせりや改善しなければと言う使命感が、
「エクアドルにそぐわない」と思うようになっている。
どうしたものか。
残り3ヶ月でゴールは見えるのか。
暗中模索である。
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by mizuho_mizzy | 2010-12-09 10:32 | エクアドル教育事情

九九から見えてきたこと~半年の総括

日本では九九は2年生の2学期11月ごろから初めて、
3学期1月までほぼ3ヶ月間
みっちりと取り組む最重要ポイントのひとつ。
ここでぽしゃるとその後の算数でかなり苦しむ。
というわけで、教科書も気合が入っている。
目次をのぞく算数の下巻2ページから40ページまでが、
かけ算九九の意味、構成、性質、交換法則の学習、
そして習熟のための練習問題、活動。
3年生の教科書では、かけ算のきまりについてふれてはいるが、
習熟する時数はほとんどない。あっても1、2時数。

さて、エクアドル。
今の学校では、
3年生の教科書にはかけ算が確かにある。
9の段まで計算問題はだされている。
しかし、2、4、3、6の段までしか教えない。
4年生では5、7、8、9の段を指導する。
教科書は…というと、
69ページから89ページまで九九が掲載。
80ページから2桁×1桁、3桁×1桁に突入。
90ページから99ページまで3桁×2桁、四則混合の式に取り組む。

日本でも、3年生では2桁×1桁、それ以上に取り組んでいくけど、
5から9の段は「九九習得済み」という前提がある。
もちろん覚えきれていない子はいるけれども。

エクアドルの問題がぼんやりと
九九という基本の基本から見えてきた気がする。
まだ明確にこう、とは言えないのだけれど。

間違っていたら、今後訂正していくつもりで、
今のもやもや?を記してみると…

1.教科書を終えなくてもいい。
 ~教科書に書かれていることは「教えるべきこと」
 と教師が認識していないような気がする?~

日本だと、教えていないところがあったら、
「いつ教えるの?」と子供や保護者、同僚からのチェックが当然入る。
でも、エクアドルは「教えなくてもいい」とみんなが思っている気がする。
「教えないのなら、必要のないことかいつか教わること」という感じ?
学校の校長先生、同僚教師も同じ認識なので、
その教師がさぼっているとかではなく、
それがその学校のしきたり、みたいな。

(疑問)教育委員会はどう思っているのかな?
今度確認して見よう…。それが、常識ならもう言うまい。

2.九九が未習熟である。

日本人も当然、未習熟の子供がいる。
3年生ではもちろん、2年生で習得できなかった子供のフォローを行う。
いまでは4~6年生までときおり九九の復習はどの教師も行っていると思う。
でも、エクアドルにくるとびっくりする。
5年生がまだ6~9の段を覚えきれていない。
6×7、8×6など、覚え辛い九九だけできない…という
日本の子供とはちょっと様子が違うからだ。
うっかりすると、8×2からその下が全部かけない子もいる。
日本では特別支援の必要な児童となるのだろうが、
こっちではちょっと様子が違う。

「反復学習をしていない。」と原因が明確。

もちろん特別支援の必要な児童もいるのだが、
その子達は担任教師がきちんとおさえているので、
うちの学校の先生方は立派だと思う。

宿題をしてこない。
覚えなさい、と言ったのに覚えてこない子たち。
そうした子たちにはどうするのか。

保護者に電話をする。
でも、たいてい、そうした子たちの保護者は、
叱って終わり。子供も一瞬怒られて終わりということを、
理解しているので、それっきり。

誰も子供が「では、本当に九九をしっかりと覚えたか。」
と確認してくれないのだ。

うちの学校の教師の確認方法をリストアップ。
1.「6×7は?」と一問一答式確認。

2.黒板に「6×7は?」と一問一答して書かせる。
しかし!これを行っている間、他の児童はただ見ているか、おしゃべりしているだけ。
この時間がもったいない!と思っている…。

3.宿題
九九を書かせてくる。

覚えさせたいという思いは同じ。

4.テスト
させてはいるけど、もっとするべき。
また、カンニングし放題なので、それはもっと気をつけるべき。

(今の私の活動)
習得率確認作業も含めて、10問テストしまくり。
満点をとれていない児童名をチェック。
クリアした児童には証明書発行。

クリアできない子たちにいずれ個人指導したい…。
今のところ教科書の指導の現状から5、6年生限定。
6~8の段限定。
多分壊滅的な人たちが各学級6名として30名ぐらい。

3.到達目標が不明確??
「1.教科書を終えなくてもよい。」
だからこそ、各学年で最終的にあるべき児童の姿が不明瞭。
「~の学力が不足している」という言葉をよく耳にする。
しかし、それはいつ身につけるべき力だったのか?
そこがエクアドルと日本の発想の真逆のところかもしれない。
日本だと責任問題。
2年生で九九を教えなかった教師は教師ではいられないだろう。
エクアドルでは責任を問われない.

(疑問)到達目標を年度初めに決定する、
そうした1年後に育っているだろう子供たちの姿を、
ビジョンをもってから1年間の指導に取り組む、
なんて…してない??
いつか確認してみよう.
間に合うなら、9月から、
それをもっと意識できるように指導したいものだな。

これはないとまずいでしょ??
私ですら4ヶ月の到達目標かかげてるのに(かってに)。

あってくれることを祈る…けど、形骸化してそう。

2月も終わり!
これで、小学校での勤務をちょうど半年終えたことになる.
いろいろとあったけど、
来週から、また1年間が始まる。
もやもやをはっきりさせて、
できることをしていこうっと。
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by mizuho_mizzy | 2010-02-27 04:54 | エクアドル教育事情

エクアドルの九九

「3年生では九九は2、4、3、6の段しか教えないのよ。残りは4年生で教えるの。」
という話を聞いた。
ちょっと衝撃。
3年生の教科書には5~9の段も記載されているけど…。
みると4年生の教科書にも九九が記載されている。

3年生の教科書を学校に忘れたので、
考察は次回に。
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by mizuho_mizzy | 2010-02-26 05:55 | エクアドル教育事情

めずらしくない・・・らしい。

年が明けると
英語の先生がやめて、ほかの学校に移っていた。
別に学期末でもなんでもない。
「英語の○○先生は?」
と年前に与えられた課題を手にオフィス(校長先生、英語の先生、私が使用)を訪れる教員養成専門学校や小学校の学生と児童たち。
校長「いないよ。」
「いつ帰ってくるの?」
校長「わからない。」
「・・・わかりました。」

あっけにとられる私。

校長先生、知らなくていいんですか?
そしてあっさりそれをうけいれる生徒たち。

翌日、別の先生が赴任してきました。

薄給の教職は、異動が激しいようです。
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by mizuho_mizzy | 2010-01-09 05:10 | エクアドル教育事情

エクアドル教育事情③

エクアドルでは1983年の教育法により、
基礎教育の無償義務化が定められたそうです。
現行の学校制度は1998年に憲法により改編されたものです。

そう考えると、ほんとに始まったばかりです。
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by mizuho_mizzy | 2009-12-18 03:52 | エクアドル教育事情